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Macのキーボードとマウス

NFTについて考え始めたのは極最近と言う分けでなく、昨年の今頃のことです。きっかけは画業におけるセルフプロデュースとセルフマネージメントの重要性に気が付いたからです。

それまで絵を描くことと売ることは別であり、餅は餅屋と言う古い考えに縛られていました。別の言い方をすれば、絵を売ると言う切実な問題から逃げて他人任せにしていました。老年になって、やっと社会人になり始めたのです。

少し大袈裟ですが、Web3によって産業革命後の分業制からの脱却が行われるのではないでしょうか。自立の時代が来ようとしています。自由を得ると共にリスクが高まります。便利でも危険な世界は年寄りには少々厳しいです。しかし、そこで生きて行くしかない。

まずNFT販売の概略をつかむために、解説本「NFTで趣味をお金に変える」を読みました。一年前のことで細かい内容は忘れましたが自分でも出来そうな感覚を得ました。そして、次に考えたのは、そこに出して行く自分の絵についてです。

SNSで怪しい勧誘を受けたのは油彩作品の複写デジタル画像に対してでした。NFT化する作品の種類の候補は大きく分けて三つ。油彩作品の複写データ、それを元に手を加えた改変複写データ、オリジナルのデジタルデータ。収益以外の制作意義を考えないなら一番目、創作としたいなら三番目となります。

そして、昨年秋から、既成油彩作品のデジタルバリエーション制作とオリジナルなデジタル作品制作の試行錯誤が始まりました。

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