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自分の描いた絵の見え方くらい揺れ動くものはなく、下絵を決めて本画にいつ移るかは悩ましい。特に人物の顔は見る時の気持ちの状態で違って来るし、私的な嗜好・趣味に走りたくはない。

それを一年程前からより抽象的で無性的な、絵画様式の柱である文様に合わせたものに変えて来たが、何かしら自分の絵画を整えようと教条的観念的な方向へ流れ、感性と合致しない居心地の悪いものになっていた。結局のところ絵は理屈ではなく言いようのない「何か」に忠実に従って描くしかない。

その「何か」を言葉で表すと間違ってしまう。語り得ないものについては黙っていよう。絵画について色々と語ることを否定はしないが、それは言語によるもう一つの新たな創作なのだろう。

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