WORKS

暮らしの中で見慣れた文様が、絵の中で出会い、いにしえの情景や物語を描きます。
その繊細で物質感豊かな絵画は、新しいひとつのオブジェにも見えます。

橋姫

源氏物語シリーズ「橋姫」油絵 変形3号
The Tale of Genji series ”The Lady at the Bridge” oil painting 196×287mm

「常にかく遊びたまふと聞くを、ついでなくて、宮の御琴の音の名高きも、え聞かぬぞかし。よき折なるべし」と思ひつつ入りたまへば、琵琶の声の響きなりけり。
源氏物語 帖「橋姫」

山荘の姉妹の女王はよく何かを合奏しているという話は聞いたが、機会もなくて、宮の有名な琴の御音も自分はまだお聞きすることができないのである、ちょうどよい時であると思って山荘の門をはいって行くと、その声は琵琶であった。
与謝野晶子

鷺草が宇治の姫君達を象徴しています。
黒い形は姫が演奏する楽器 琵琶です。
背景の霞、赤い月、紅葉、これらが物語の情景を創ります。

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源氏物語シリーズ

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