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好むと好まざるとにかかわらずデジタルやネットに囲まれた生活への細やかな抵抗と言うというか天邪鬼な性格からか、このところ言葉や写真を楽しむメディアとして雑誌に親しんでいます。

最初は昨年から始めた「ナショナルジオグラフィック」の定期購読で、質の高い写真を観ていたい気持ちからでした。また、言葉を味わう方では、この春から「文學界」を毎号買い、危うく積ん読になり掛かりながら少しずつ読んでいます。

そして先日、偶然に「スピン」と言う季刊の文芸誌を見つけました。コンテンツや編集・ビジュアルも良いのですが、何よりも雑誌を現実の物としている紙への拘りがとても気に入りました。

表紙、目次、本文と紙質が異なるだけではなく、表紙と目次にはもう無くなってしまう在庫限りの紙を使い、毎号違った紙の表紙と目次になっています。ここには本を読むときの手触りを楽しむと言う贅沢もあります。

触る楽しみもあり何となく古本は避けたいので、バックナンバーは遡ること三冊までしか買えませんでした。これは予定も含め全部で16巻のカウントダウン出版なので貴重本になるかもしれません。また、価格設定の300円もすごく嬉しくなりました。価格を遙かに超えた価値があります。

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