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ポラロイドカメラと言うものがあって、その場でプリントが見られた。 ジャーナリズムからではなく、アート系から写真を撮るようになった作家にそれはよく利用されていた。 ポラロイドを使えば、絵を描くように、自分の制作を確かめることが出来たからだ。

デジタルカメラが現れ、それが当たり前となった。 練りゴムで消すように、塗りつぶすように、撮り直しが効く。 しかし、保守的な写真家はそれをチンピングと言って軽蔑する。 写真は一期一会、何故に絵でなく写真なのかと考えれば、別の視点が生まれる。

私は写真は撮らない。カメラを使い絵を描くだけだ。こんなことをするのは紛い物の行為だ。 そして、デジタルカメラも進化しミラーレスの時代となった。 撮影前に覗いているのは、眼前の光景ではなく既にカメラが作り上げた「作品」である。 もう、チンピングの必要もない。撮影者が行うのは撮影ではなく選択なのだ。

ひとつの進化が、それ自身を否定する。はたしてもう写真を撮る必要があるのだろうか。

LEICA X VARIO

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